今日、カリフォルニア沖には、大きな嘆きの声が響いたことだろう。米連邦最高裁判所は11月12日(米国時間)、環境保護活動家が軍用ソナーの周波数によってクジラが殺されているとして米海軍に起こした訴訟において、海軍側の主張を支持する判決を下した。

NRDCサイトの海洋ソナーに関するページには、次のような記述がある。「海軍自体の推計によると、これらの(低周波)音波源からおよそ480キロメートル離れたところでも、140デシベルもの音量が維持される可能性があるという。これは、大型のクジラの動作に影響を及ぼすとされている水準よりも100倍以上強力な音量だ。中周波ソナーはさらに広範に使用されており、クジラの大量死に関連があるとされてきた」140デシベルは「ヘビーメタルのコンサートなみの騒音」とされている

NRDCでは、クジラが苦しみながら浜辺に乗り上げたり、脳や耳からの出血を起こしたり、水面に急に浮上した深海ダイバーたちに発症することで知られる「潜水病」に苦しんでいることを示す生々しい証拠を提出した。[日本語版過去記事などによると、2000年に行なわれたアクティブ・ソナー実験の際には、中周波ソナーが利用されて数時間後に、「少なくとも16頭のクジラと2頭のイルカがバハマ諸島の海岸に打ち上げられ、そのうち8頭のクジラが死亡した。科学者による調査で、脳と耳骨の周辺に出血が認められたが、これは大きな音に晒された際の損傷と見られる」という

連邦最高裁にまで持ち込まれたこの訴訟は、今回、5対4で海軍側に有利な判決が下った。本件において、最高裁は環境問題に対する懸念については取り上げず、海軍に対しソナー訓練の制限、あるいは少なくともよりクジラに影響を与えない実施場所を探すよう命じた下級裁の判断は、裁量権の乱用だとの判断を下した。最高裁の裁判官のうち、Ruth Bader Ginsburg氏とDavid Souter氏は、海軍を支持する判決に反対票を投じたことを公にしている。

同じほ乳類動物なのだから保護をお願いします。(Motor)

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クジラ、イルカの大量浜辺打ち上げ死
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