〝我が国犯罪史上においてもまれに見る凶悪犯罪〟
〝人の仮面をかぶった鬼畜の所業〟

検察側が法廷で、糾弾の言葉を重ねた”女子高生コンクリート詰め殺人事件”。
1989年、都内足立区綾瀬で16〜18歳の少年4人が女子高生を監禁し、40日間にわたり性的虐待とリンチを加え続け、死に至らしめた。やがて性的興味を失った少年らは、殴る蹴る、身体を火あぶりにするなど、正気の沙汰とは思えない犯行に及ぶ。力尽きた女性はドラム缶の中にコンクリート詰めにされ、遺棄された。発見時、被害女性の両目・口・鼻は陥没していたという。

主格犯A、準主格犯B、監禁部屋を提供したC、Bの同級生のDは、「刑事処分が相当」という理由で家裁から検察官送致(逆送)。A~Cの少年は、わいせつ誘拐・略取、監禁、強姦、死体遺棄、傷害、窃盗の罪で裁かれた。

当時、事件の取材に当たり裁判を傍聴したノンフィクションライターの藤井誠二氏は、「被害女性を拉致監禁した後、誰も自分から、”やめよう”と言い出せなくなった。責任を取らずに、目の前のことから逃げようとした。集合的で、無意識的な悪意を感じました。負のスパイラルにはまり、少女を地獄に突き落とす過程で、自分たちも人間性を取り戻せなくなっていった。」と分析。約2年半に及んだ裁判で少年らは、ひとまず正気を取り戻したかのような印象を、藤井さんは受けたという。

主格犯のAに関しては、高裁もその改心ぶりを無期懲役を避ける理由にした。 しかし、準主格犯Bは、満期出所から5年後の2004年に、逮捕監禁拉致容疑で逮捕。実刑4年の判決を受けた。2009年に満期出所した主犯Aも今年1月に詐欺罪で逮捕された。

彼らは服役期間で鬼畜道から脱し、まっとうに生きる道に戻れなかったのか。


【関連記事】
【綾瀬・女子高生コンクリ詰め殺人事件】主犯が振り込め詐欺で逮捕からの釈放

刑務所で何をやってきたのでしょう。(Motor)

このニュースの関連画像
綾瀬・女子高生コンクリート詰め殺人